毛涯章平先生のご葬儀
去る7月18日逝去された恩師毛涯章平先生のご葬儀がしめやかに執り行われました。地元豊丘村や教育関係の方など大変多くの皆様が参列されました。
僭越ながら教え子の一人としてお別れの言葉を述べました。
弔辞
大変お世話になった教え子の一人として、謹んで哀悼の言葉を申し上げます。
先生との出会いは、昭和37年4月、私が丸山小学校に入学した時でした。以来クラス担任として3年間お世話になりました。この間も様々な出来事、思い出がありますが、なんといっても、昭和40年11月、私が父を事故で失った時のことが忘れられません。4年生になるときのクラス替えで先生は担任ではありませんでしたが、わざわざわが家まで来ていただき、私たちを励ましながら、お兄様からいただいたという大切なご本をくださいました。『心に太陽を持て』という本でした。むさぼるように読みふけり、生きる希望や勇気が湧いてきました。このこと抜きに今の私はないといっても過言ではありません。
昨年8月副議長就任の祝賀会の際、ご出席いただき是非一言祝辞をとお願いしました。「小島君のことならいくらでも話すことがあるから」と快く引き受けていただきました。当日は、私が最初登れなかった登り棒を、家族ぐるみで練習して登れるようになった様子を思い出話として紹介され、あの時頑張ったように、一歩一歩県政に取り組むようにと話されました。後の席で多くの出席者から「先生のお話が一番良かった」「感動した」「もらい泣きした」など感想をもらいました。先生に祝辞をお願いしてよかった。この方が私の恩師なんだと、改めて誇らしく思ったものです。
一昨年私が初めて代表質問を行うにあたり、是非先生の「教師十戒」を取り上げたいと事前にお願いしました。先生は「これが信州教育の基本だから、どんどん使ってくれ」と快諾されました。代表質問が終わった後そのお礼にお宅に伺うと、ちょうど信濃教育会の雑誌の連載原稿を執筆されているところでした。一部を読み上げて「ここが肝心なんだ」と熱心にお話しくださいました。「これが遺言のようなものだ」とおっしゃいましたが、本当にそうなってしまいました。
私は「教師十戒」は、まずは教育の戒めですが、教師を人間とか組織とか置きかえれば、まさに人生の戒めだと思っています。この教えがさらに多くの人々に伝われば、必ずや明るい住みよい社会になっていくものと信じています。
先生との思い出を語りだせば限りがありません。しかし、先生の教えの中に「あいさつは短く要点を」ともあります。先生に叱られないように今日はこの辺にしたいと思います。
まだまだ教えていただきたいことがいっぱいあります。しかし、もう果たせません。この上は、私たち教え子や信州教育を一生懸命支えている人々を、そして何よりたいせつなご家族を、天空からしっかり見守ってください。
惜別の情は尽きませんが、ここに謹んで哀悼の誠をささげ、お別れの言葉といたします。
僭越ながら教え子の一人としてお別れの言葉を述べました。
弔辞
大変お世話になった教え子の一人として、謹んで哀悼の言葉を申し上げます。
先生との出会いは、昭和37年4月、私が丸山小学校に入学した時でした。以来クラス担任として3年間お世話になりました。この間も様々な出来事、思い出がありますが、なんといっても、昭和40年11月、私が父を事故で失った時のことが忘れられません。4年生になるときのクラス替えで先生は担任ではありませんでしたが、わざわざわが家まで来ていただき、私たちを励ましながら、お兄様からいただいたという大切なご本をくださいました。『心に太陽を持て』という本でした。むさぼるように読みふけり、生きる希望や勇気が湧いてきました。このこと抜きに今の私はないといっても過言ではありません。
昨年8月副議長就任の祝賀会の際、ご出席いただき是非一言祝辞をとお願いしました。「小島君のことならいくらでも話すことがあるから」と快く引き受けていただきました。当日は、私が最初登れなかった登り棒を、家族ぐるみで練習して登れるようになった様子を思い出話として紹介され、あの時頑張ったように、一歩一歩県政に取り組むようにと話されました。後の席で多くの出席者から「先生のお話が一番良かった」「感動した」「もらい泣きした」など感想をもらいました。先生に祝辞をお願いしてよかった。この方が私の恩師なんだと、改めて誇らしく思ったものです。
一昨年私が初めて代表質問を行うにあたり、是非先生の「教師十戒」を取り上げたいと事前にお願いしました。先生は「これが信州教育の基本だから、どんどん使ってくれ」と快諾されました。代表質問が終わった後そのお礼にお宅に伺うと、ちょうど信濃教育会の雑誌の連載原稿を執筆されているところでした。一部を読み上げて「ここが肝心なんだ」と熱心にお話しくださいました。「これが遺言のようなものだ」とおっしゃいましたが、本当にそうなってしまいました。
私は「教師十戒」は、まずは教育の戒めですが、教師を人間とか組織とか置きかえれば、まさに人生の戒めだと思っています。この教えがさらに多くの人々に伝われば、必ずや明るい住みよい社会になっていくものと信じています。
先生との思い出を語りだせば限りがありません。しかし、先生の教えの中に「あいさつは短く要点を」ともあります。先生に叱られないように今日はこの辺にしたいと思います。
まだまだ教えていただきたいことがいっぱいあります。しかし、もう果たせません。この上は、私たち教え子や信州教育を一生懸命支えている人々を、そして何よりたいせつなご家族を、天空からしっかり見守ってください。
惜別の情は尽きませんが、ここに謹んで哀悼の誠をささげ、お別れの言葉といたします。